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脳死は人の死?命って何??

臓器移植改正案の問題で、最近「脳死」についての報道が多いけど、死って何だろう???

自国外での臓器移植の自粛や臓器移植の自国内完結を目指す動きについては、私は大賛成です。自分が助かりたいから、と高いお金を出し、海外で臓器を買うことは、他人の命を奪うことと、ある意味同じだと思います。自分が助かりたいから、と人の命を奪うのであれば、それは戦争と同じだと思うのです。また、そこまでいかなくても、例えば腎臓を第3国で買う日本人の割合が他国に比べ多いと報道されますが、お金の為に腎臓を売った貧しい人々は、術後にしっかりとしたサポートも受けられず、重い労働にも耐えられない為、貧しさから抜け出せず、早死する場合が多いと言われます。100~300万円で他人の人生、命を買うには、あまりにも安すぎると思います。

移植以外、治療方法がない場合・・・子供の命を助けたい!!!という一途な親の気持ち、また移植すれば治る可能性がある患者自身の生きたいと思う強い気持ち・・・は、頭では理解出来ます。でも、だからといって、その人達に人の死の定義を変える権利があるのでしょうか?脳死で子供を失った両親の哀しみとか、夫を亡くした妻、親を亡くした子供の哀しみ、例え目覚めなくとも、存在し身近にいてくれることで、生を感じることの出来る遺された人々の想いは・・・???

私は、今回の法案について、「脳死についての判断」と「死についての定義」を同時に変えようとしたことが、大きな間違いであり、問題だと感じています。

国内では子供の臓器移植が法的に不可能ですが、だからといって海外で移植するケースは稀で、一部の恵まれた人のみが可能なことだと思います。移植のために募金活動をしていたり、移植へ旅立つ患児、その家族がニュースになるのは、非常に珍しいから・・・であり、ニュースに取り上げられない大半の患児は海外で移植することも出来ず、亡くなっています。おそらく、移植どころか、膨大な医療費をまかなえず、必要な医療を受けられない患児も多いと思います。

今まで以上に、不景気で生活が苦しく、病院に行く為のお金がなくて、治療を受けられない人が大勢いる、と言われています。耐えられなくなって診察を受けても、手遅れだったり、手術が必要な為、治療を諦めざるを得ない人も多い、と聞きます。その一方で、幾ら大半は募金と借金によるものとはいえ、数千万円~1億の治療費をかけるケースがある。そこまで大げさじゃなくても、金やコネがあれば、有名な病院に入院出来たり、ゴッドハンドと呼ばれる医師の治療や手術を受けることが出来て、そうじゃなければ、病院をたらい回しにされたり、若手の医師の手術の練習台にされる。手術さえ受けられない場合もある。そういう現実が実際にあることを考えると複雑で、命って「金やコネ、運」で買えるものなのかなぁ・・・って。

衆院本会議では、今回A案が可決されたけれど、私は”こんなにも簡単に”脳死を「人の死」と決めること、に反対です。植物状態の人の一部がまれに回復することがあることを考えれば、この先の医療の発展次第では脳死の場合でも回復する可能性があるのでは・・・?と思うのです。医療の発展のスピードは早いので、5年後、10年後には、全く新しい別物に変わっている可能性があります。愛する人が脳死になった場合、最後の最後まで、望みを捨てたくない・・・というのは、臓器移植を望む患者を持つ家族と同じだと思うのです。

また、臓器提供の条件について、本人の意思が不明でも生前の拒否がない限り家族の同意で臓器提供できるよう改める・・・とあるのも、問題じゃないか・・・と。拒否が出来るくらいの知識を持ち、生死について、自分なりに考えられるようになるには、やはり、ある程度の年齢にならなければ無理だし、また、移植を受ける子供だって、出来れば事前の意思確認が行なわれたほうが良いと思う。一生免疫を抑える薬を服用しなければならないし、自分の中に、知らない人の臓器が入っている・・・ということが、どう精神的なダメージを与えるか、についてまで、大人は考えてあげないといけないと思う。

あと、親族への臓器の優先提供について、本人の意思表示が出来る、という点では、助けたい一心で自殺を図るケースが心配です。

他にも、幼児への虐待が、なおざりにされるんじゃないか・・・とも考えます。ゆさぶりっこ症候群など、もし虐待が原因で脳死となった場合、臓器移植を優先して、死因調査が後回しにされたりしないのかな。

また、今までは本人の意志によって、だったから良いけど、家族が判断するとなると、その判断した家族が責められることにならないでしょうか。子供を失っただけでも辛いのに、臓器を提供しなかった、他人の命を奪った・・・と責められ、2重の苦しみを背負わされる場合が少なくないのでは・・・と思います。

国会議員が、人の死を判断して良いとは思えない、そこまで国民に信頼されていない、・・・と議案に反対した人がいて、私は当然だと思いました。臓器移植については、大きな進歩をのぞむけれど、だからと言って、死の定義を大きく変える法案を、これほど簡単に審議して良いのか・・・???

この数日ずっと考えていたら頭は痛くなったけど、結論なんて出ません。だから衆議院では否決されてほしい、と思います。もっともっと、審議して、マスコミは街灯インタビューや電話調査をどんどん行なって、報道し、臓器移植を待つ人側、脳死の家族を持つ人側、両方の現実、医学的、論理的、多様にわたる問題を、もっともっと提供して欲しいです。

それにしても、”命”って何なんだろう??生きるって???・・・太古の昔から人は死を怖れてきました。死への恐怖は動物全てが持つ本能のようなものだとも言われています。でも、ある研究では、もともと永遠の命だった生物(原始生物の一種)が変異し、種族を発展しつつ存続させるために「死」を生み出した、と唱えています。決して「死」は悪いことではないと思うのです。「生きる」ことばかりに重きをおくけれど、「死ぬ」ことも「老いること」も「生きること」と同じ過程の一部であり、同じ重さだと思うのです。

健康な体に生まれ、高い偏差値を持ち高学歴を得、上場企業に勤めるか事業を興し高収入を得、結婚して子供を授かり、孫にも恵まれ、100歳まで生きれば幸せなのでしょうか???皆が皆、それが幸せだと教えられ、半信半疑ながらも、いつの間にか信じているような気がします。だから、例えば有名大学に行けない、結婚出来ない、子供を授からない、孫が生まれない・・・・ことで不幸だと感じてしまうのだと思うのです。生まれながらにして自分が持っている良い物を見つけ、周りからも認めてもらえれば、それで幸せになれるはずなのに、無いものを数え積み上げていくから不幸なのだと思うのです。例え障害があっても、病気を抱えていても、短い人生でも、子孫を残せなくても、「生」まれて一生懸命生きて「死」ぬ。それが全てであり、尊いことであると思います。

ただ、一生懸命生きることは戦いでもあり、自分が生きる為に他を犠牲にするのは生物の持つ本能のようなものでもあるわけで、結局のところ堂々巡り、無限に悩み続け考え続けても結論は出ない。「私」は何物で、どうして「生」まれてきて、なぜ「死」ぬのか。死んだら私はどうなるのか。永遠に悩み続けるんだろうな。

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Comments

水道トラブル5000円、トイレのトラブル8000円、んでもって、人の命を救うための心臓マッサージが30分2600円…。

風俗の性感マッサージだったら、1時間で数万円とかですよね。(行った事ないですが)

「命よりも大切な物はない」とか言っておきながら、命を救う行為に対する対価があまりにも低いこの国…。

本当に命が大切にされているのでしょうかね?

Posted by: 都筑てんが | 06/22/2009 at 12:00 AM

心臓マッサージってそんなに安いんですね。。。びっくりです。医療行為って基本的に高いな、って病院へ行くたび思うんですけど、痰の吸引とかも安いみたいですし、何を基準にしているのやら???医療そのものが今は利益を生むことを必要としている体制を変えない限り命へ対する病院側の態度を改めたり、老いを全うするのに本来必要な介護・医療行為は望めないんでしょうね。

Posted by: じゃも | 07/05/2009 at 08:26 PM

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